話題のECプラットフォーム「Origami」 はブランド向け?
近頃ブログの更新が出来ていませんでしたが、有難いことに忙しく仕事をさせていただいていたからです。
ほんと有難いことです、色んな方に感謝しなくてはなりませんね!
さて、久しぶりの更新ですが最近とっても話題の「Origami(2020年 閉鎖)」というECプラットフォームです。
まぁ、いわゆるネットショップの販売システムです。
以前取り上げたBASEと違うのは独立店舗を持つという感覚ではなく、商品を投稿して利用者でシェアしあうようなSNSという側面が強いという点でしょうか。
見た目にはこれまた以前取り上げたPinterestにかなり近いものがあり、Pinterestは写真をシェアして販売サイトへの導線とするのですがOrigamiはその場で販売する事が目的となります。
- 完全無料で簡単にネットショップ「BASE」は本業として使えるのか?
- PinteresPinterestで写真のイメージを膨らませる!
- Business Media 誠 「KDDI、DACが5億円出資。eコマース+SNSの「Origami」って何? (1/2)」
Origamiが話題の理由
そんなOrigamiですが、何故こんなにも話題になっているのでしょうか。
*引用
BEAMS、A.P.C.、森美術館、3.1 Phillip Lim、吉田カバン、A BATHING APER、RESTIR DIGITAL、MoMA DESIGN STORE ~略~ BEDWIN & THE HEARTBREAKERS を含む、百貨店、セレクトショップ、ブランド、ア ート・ギャラリー等の素晴らしい商品の数々を取扱い開始します。
Origami では、さらに、世界屈指のラグジュアリー・ブランド『ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)』、現在 19 カ国で発行される、 男性クオリティ・ライフスタイル誌 GQ の日本版『GQ JAPAN』、音楽プロデューサー、デザイナ ーなど多才な活動で知られる『藤原ヒロシ』氏を始め、今後数多くのブランド、メディア、著名人によるエディトリアル・コンテンツの提供を開始します。Origami ニュースリリース 次世代 e コマースプラットフォーム Origami を発表(リンク切れ)
のように既にそうそうたるブランドがすでにコンテンツ・商品を提供しています。
そのうえサービスリリース前からKDDI・DACより5億円の出資を受けている、ってことで話題になっているわけなんですね。
普通のスタートアップではない、と。
そんなこんなでかなりの期待を集め、今のところ概ね好評です。
参考:資本金5億円でローンチしたOrigamiは、日本のアパレルスマホコマースの真打ちとなるか
とりあえず使ってみた
さて、面白そうなのでとりあえず使ってみましょう。
ただし、今現在Origamiを使うにはある資格が必要です・・。
それはiPhoneを所有しているということ。(iPod Touchも大丈夫だったかな)
PCが後回しなのはまぁターゲットがスマホユーザーだからなのかもしれないが・・・・・何故Androidの同時リリースをしなかったのだろう。謎。色んな意味でのリスク分散でしょうか?
Facebookのアカウントで登録を試みるも・・
で、アプリをダウンロードして使ってみようと思ったわけですが、とりあえずまずはログインですよね。
Origamiは現在ログイ方法は2種類です。
- Facebookアカウントでログイン
- メールアドレス・IDを登録し、アカウント作成する
まぁ、よくみる方法ですね。
既に使っているSNSアカウントでログインできるのは登録先を増やしたくないとかもろもろの気持ちがあるので便利です。
が・・。
ログインできなかった。なぜだ!
その後アカウントをわざわざ作成し、今に至るわけですが。
登録時は何かしら不具合があったのだろう、今の状態でFacebookアカウントと連動させられるかな?と思い探してみるも見つからない。
唯一「Facebookの友達を見つける」という項目があったのでタップしてみると・・・。
通信エラー。
これさ、本当にFacebookの連携とれてるの? w
結構前から話題になっていて、満を持してリリースしたOrigamiだけど、 なんか・・お粗末な感じだなぁと思うのは俺だけだろうか。
初めでつまずく人多いのでは?
Pinterestと同じで、登録後はまず「お気に入りのフォロワー」を選ぶところから始まる。
それが面倒だとかわかりにくい、って思う人。多いと思う。
現にそういう記事を書いている方も・・・。
参考:More Access! More Fun! 「Origamiでものは売れるのか」(削除されてました)
Origamiの開発者はPinterestを使ったことが無いわけないと思うのですが、使ってみて感じなかったのでしょうか。「Pinterestって最初がめんどくさいなー」って。
こういうのはユーザーの興味を調べる、ある意味アンケートなわけですが。
ちょっとアンケートの取り方が下手くそだな、と感じるんですね。
まぁ・・流行りものなんで、とりあえずまずは我慢して乗ってみてくださいw
見た目はこんな感じ
ホーム画面です。
続いて商品の詳細ページ。
まぁ、ほんと見た目・システムはピンタレストみたいな感じでシンプルで綺麗です。
ピンタレストと違う所は完全に販売目的で写真もしくは商品を投稿、シェアするということでしょうか。
詳細検索が出来ない
色や価格帯等の詳細検索はできません。
カテゴリー、大まかなジャンルのみのようです。
「こういう服が欲しい!」と思って探す、というよりも。
もっと趣味的・暇つぶし的に何か新しいものが無いか覗く、みたいな使い方になりそうですね。
なのでBASEの時も感じた事ですが、やはりこのプラットフォーム1つでECが成り立つとは思えないなー、というのが正直な所です。
「買いたい!」と思ってくるユーザーにとっては使いづらいとのでないないでしょうか。
逆に「特に欲しい物があるわけじゃないけど」という人に対して、商品を知ってもらう機会には成り得るかもしれません。
そういう使用方法ならデザインがカッコイイ、というのも良い方向に作用しそうな気がします。
出展側をどう審査し、運営側がどれだけ商品をふるいにかけるのか
料金に関しては月額料金が無料で商品の販売が成立した時のみ、その10%を運営側に支払うようで、いわゆるレベニューシェアって事でしょうか。
まぁ、結構よくありますね。
こういう料金システムをとるって事は「間口を広げて色んなショップを呼び込みたい」ってことなのでしょうか?
それって・・・ちょっとよろしく無いと思うんですよね。
出店方法、そして重複する商品はどうするのか?
間口を広げてたくさんのショップを出店させたいだけなら「誰でも登録出来てすぐに出店!」みたいなシステムになるわけですが、そうではなさそう。
どういうレベルでのものかはまだわからないけど「お申込み後、審査の上メールにてご連絡させていただきます」という記載があるので審査はするみたいなのです。
出店前の確認事項(2020年閉鎖)では「5~10営業日」ほど審査に時間がかかるらしい。
出展側が法律に反するような商品を扱っていないか、等などを審査するとは思うが、それだけだろうか?
個人的にこういうプラットフォームで同じ商品がたくさん並んで欲しくない、と思っています。
同じ商品を扱うショップが複数存在してしまったら・・・同じ商品がズラーーーっと並んでしまうかもしれない。
このプラットフォームの性質上、そんな状態になったら買う気なんて失せてしまうと思う。
そう思いませんか?
ブランド向けのプラットフォーム?
そんなことから「ブランド向けのプラットフォームであり、小売店舗向けではない」と現状では感じました。
見たこともない商品にたまたま出会える、そういうプラットフォームだと思うし、そうなっていってほしい。
最終的には運営側のさじ加減ひとつ、といった所なのだろうか・・。
〆
スマートフォンでショッピングをする人は今後しばらく増え続けるのでしょう・・。
流行りというのもあるし、PCよりも手軽でいつでも見れますからね。
参考:スマートフォンECとアプリコマース元年。 スマホEC市場と主要プレイヤーをざっくりまとめてみた。
この記事を読んで思い出しましたがスマフォを使った簡単に出品できるサービスとかも増えてきてますよね。
現状はオークション関連がやりやすいのかそういうアプリが多いように感じますが、今年から来年にかけてはスマホによってECは大きく変わるのかもしれません。
今既存のショップで十分でしょうか?
スマホでネットショップを見ることがある人ならご存知かとは思いますが、意外にスマホ対応ページといえど使いづらいサイトは多いですよね。
それはショップだけでなく普通の会社用HPやブログ、そしてニュースサイトも同じで、内容は面白いのに勿体無いな・・と思うこともしばしば。
スマホ用のページにコストや時間をかけるのが難しい、そういう時はこういうサービス・ECプラットフォームを使うのも一つの手なのかもしれません。