靴専門の撮影業者?「カメラマンの選び方とは」
もう去年になりますが「靴専門の撮影業者を探している」とお問い合わせをいただきました。
私は特に靴を専門に撮影しているわけではないので「靴を専門に撮影しているわけではありませんが、撮影実績はございます」とお答えさせていただきました。
靴だけに限らず、バッグの撮影専門・時計の撮影専門・服の撮影専門、と色々と考えられると思うが、そういう特定の商品専門の撮影業者・カメラマンはあまりいないと思うんですね。
私は基本何でも撮影します。
技術的な事を言えば、ライティング・カメラ操作については今持っている技術を応用すればほとんどの商品を撮影することが可能だと思います。
ブライダルやスポーツカメラマンなどは除きますが、大抵のカメラマンがこんな感じなのではないでしょうか。
ライト・カメラを使うこと自体はあまりかわらないのです。
ただ、カメラマンにも得意不得意はありますね。
カメラマンの選び方
そう、カメラマンにも撮影の得意不得意があるのです。
時計だとかファッションだとか・・「専門」と謳ってはいないけど得意な撮影の分野を持っているカメラマンは多いでしょう。
なのでカメラマンを選ぶ際にはそういう得意分野を聞くのも1つの手だと思います。
もちろん、撮影してほしい商品を伝えて実績(納品写真)を見せてもらうのも重要でしょう。
色々な商品を取り扱っていて特定の商品がないというようなネットショップの場合は、思いつく限り色々な実績を見せてもらうわけですが。
とりあえず総合的に技術力を見たいのであれば以下の2つをまずは見てもらうといいのではないでしょうか。
- 洋服などの柔らかいもの
- 時計や宝飾品などの光物
です。
柔らかい物の整形
服って意外に難しい。
ライティングがどうとかではなく「形の整形が難しい」のです。
どんなにいい商品でも、ただ置いただけでは様にならないものです。
平置き撮影は特に形の整形が難しいので、私の撮影プランでは少々高めの設定になっています。
マネキン撮影と比べると平置き撮影が結構安いところも業者もあるのですが、形の整形をして商品の良さを引き出すとなると安くすることは難しいというのが私の考えです。
だからといってマネキンに着せて撮影するのが楽というわけではなく・・。
やはり柔らかいものの形を整えるというのはなかなかに難しいです。
参考ブログ:「シャツのよくある撮影方法3つ」その他トップス等にも!
反射物のライティング
反射物の撮影はライティングで少し工夫が必要です。
反射物の撮影の際には、ただ光を当ててあげれば良いだけではありません。
グラデーションを商品に写し込ませたり、商品に変なテカリが入ってしまった時はテカリを抑えたりと他の撮影と比べると時間がかかります。
ちょっとした事だったりするのですが、知識や経験が必要でやった事が無い人には難しいのです。
参考ブログ:
時計の撮影方法「カメラマンとしては一般的なテクニックとマナー」
写り込みを制してワンランク上の商品写真「あえて写り込みをつくる!」
〆商品撮影はカメラマンとの二人三脚で
というわけでカメラマンを選ぶ際には上記2つの点をまずは見てもらいたいと思います。
そして実際にご依頼いただく際には、カメラマンにどう撮影してほしいのかをわかりやすく伝えてあげてください。
サンプルになるネットショップや印刷物などがある場合には教えていただけると失敗も少なくなると思います。
そして全く写真の事がわからないという場合でも、どういう写真にしたらいいのか雑誌・カタログ・ネットショップを見て考えてみてください。
私達カメラマンはお客様のもとめる写真を提供できるように日々努力をしています。
是非カメラマンと二人三脚で商品がより魅力的に感じる写真をつくりあげ、商品の購入に大きな後押しをしてあげてください!