これで解決!?商品撮影のモアレ対策
「服の商品写真撮ってたらシマシマができちゃった・・」アパレル商品のモアレ対策
上のブログで紹介したモアレ対策は
- 現像時のモアレ軽減フィルター
- めちゃくちゃ絞って撮影する
でしたが、どちらもちょっとした不具合がありました
モアレ軽減フィルターの不具合
左側がモアレ軽減フィルター無し、右が有り
このように服のロゴの一部だけ色が滲んでしまう商品があります
この商品ではモアレが出ている部分にのみフィルターを適用することでロゴが滲んでしまうのを防げますが・・
左がモアレ軽減フィルター無し、右が有り
「Golf」という部分の色が滲んでしまっています
※モアレがわかりやすいように彩度を極端にあげています
このようにモアレが出ている部分にロゴがあることもあります
モアレ軽減フィルターは適用する部分をブラシで描いていくので、ロゴ部分を丁寧に省いてあげればいいけれど・・・結構手間なんですよね
めちゃくちゃ絞って撮影することの不具合
左がF11で撮影したもの、右がF22で撮影したもの
※モアレがわかりやすいように彩度を極端にあげています
この時使用していたレンズはF11で撮影するときに一番シャープに写るのでモアレが一番出やすい状況といえます
そこから2段分絞ってF22で撮影すると写真右のようにモアレがなくなります
モアレ対策の中で「ピントを若干甘くする」という方法があり、「めちゃくちゃ絞って撮影する」はそれを利用しています
絞りを大きくしすぎると回折現象(小絞りボケ)により全体がぼやけた状態になりモアレが出づらくなります
めちゃくちゃ絞って撮影をするとモアレは消えるのですが写真を見てもらえばわかるように全体にぼや~っとしたりムラっぽくなってしまう・・というのがイマイチです
ピクセルシフトでモアレ対策
というわけで今回の本題、モアレ対策として「ピクセルシフト撮影」を使います
ピクセルシフト撮影の説明は以下
4コマ、8コマ、16コマ、32コマと撮像素子の位置を微妙にずらしながら撮影することで、より正確な色情報を得ることができます。
撮影コマ数を増やすとより効果的で、16コマ、32コマでは約1億8000万画素という圧倒的な高解像度で撮影できます。
引用元:新次元のディテール — ピクセルシフト撮影
ネット上では「めちゃくちゃでっかいデータにできる!」と話題になりました
私も試してポストしました「4500万画素のカメラで1億8000万画素のデータになるぞ!!」って感じですw
Z8のピクセルシフト試してみました
— 写真撮る人 鈴木遥介 (@capriciousinfo) February 7, 2024
う~ん、でかい
ピクセルシフトは撮影したままではファイルがバラバラなのでNX Studioで合成しなくてはいけないみたい、ちょっと面倒かも
ちなみにこっちもアップデートがあったので試す方は気をつけてください
ちなみにこちらは合成後のRAWデータ https://t.co/Zevgp6Fb1m pic.twitter.com/tiBHddAzix
詳しい使い方はカメラの説明書を見ていただくとして、ピクセルシフト撮影・合成を使うとどうなるかを見ていただきます
左がF11で普通に撮影したもの、右がF11でピクセルシフト撮影・合成したもの
※モアレがわかりやすいように彩度を極端にあげています
撮影したのは4コマです、シャープな状態を保ちながらモアレがなくなりました
被写体やカメラを動かさない状態で複数回撮影する必要があるので三脚が必須になってしまいますが、基本デメリットが無くモアレがなくなるのは素晴らしいですね!
今のところ全くデメリットはなくモアレが消えなかったこともないのでモアレ対策の決定版になるかもしれませんね