アパレルの撮り方「商品の質感・生地感を表現するライティングとは」
最近撮影の講習(教えてます)に行く事が増えてきました。
いくつかの会社に伺い思ったことが「商品の質感」を表現することは難しいんだなぁ、ということです。
私のブログを読んでいただいてストロボで撮影を行っている場合でもまずぶつかるのが商品の質感表現のようですね。
というわけで今回は「商品の質感を表現する」をテーマにしたいと思います。
商品の質感を出したい理由
商品の質感は淡い色や白い商品を撮影するときに特に気になります。
質感の表現ができていないと真っ白になってしまい、画像処理で暗くしても商品の質感が現れてきません。
シルエットやどんな特徴があるのかを伝えることが出来てもどんな生地感なのかを伝えきれていない写真は多くあります。
同じ白でも柔らい生地なのかそれともパリッとした生地なのかで購入意図が変わりますよね。
商品の紹介文で生地感を伝えるのはもちろん必要ですが、写真である程度伝えられるほうが良いはずです。
どんなショップでも商品がリストアップされるページがあるわけですが、一見して生地感がわかるのなら商品の詳細ページを見てもらえる機会が増えるのではないでしょうか?
実践 2灯ライティング
基本的なライトの当て方というとこんな感じでカメラ側(正面)から商品を挟み込むように当てるのが基本かと思います。
実際に撮ってみるとこうなります。
今回は白Tシャツとネイビーのシャツを用意しました。(毎回同じ服・・)
正面からライトを当てるメリットとしては
- 皺が目立ちにくい
- 全体に明暗差が少ない写真を撮りやすい
逆にデメリットとしては
- 生地の質感を出しにくい
- のっぺりした印象になりがち(立体感が乏しい)
- 背景素材との距離が近いと背景に影がのる
メリットとデメリットは表裏一体なのでどちらが良いわけではなく、場合によって使い分けて欲しいのですが今回は「質感を出す」ことがテーマなので少しライティングを変えていきましょう。
質感を強調するようなライティングとは
まずは極端にやってみましょう。
1灯をほとんど横からあててみます。
そうすると商品の質感やデザインの凹凸が強調されます。
この写真を見てもらうとわかるかと思いますが、影をつけるように撮影をすると質感やデザインの凹凸を強調することができます。
ただ、これだとやりすぎなので・・・探っていきます。
とりあえず2灯に増やしましょう
左右2灯で挟み込んでみました。
立体感はあるけど不思議な雰囲気。
一般的ではないけど個人的には面白いライティングだと思います。
左右の後ろ側から色の違うライトを当てることで輪郭に色を載せたりできるのでイメージ撮影向きのライティングかもしれませんねぇ。
作例
これはライト3灯です
2灯ライティングで配置と出力を修正
というわけでライトの配置と出力調整して・・最終的にはこんな感じになりました。
左のライトをメインとしてそのまま使い、右のライトは正面気味に配置したうえで出力抑えめにしてみました。
右側のライトは影の濃さを調整するために使います、1灯しかライトが無い場合は大型のレフ板でも代用できますが調整の幅が狭いので出来れば2灯買いましょう。
はい、作例です。
陰影を付けつつ全体がバランスよく清潔感があるようなライティングを目指しました。
白が白い!
どれが正解というのはないのですが商品写真は清潔感が重要だと私は思っているので最後の写真が好みです。
〆
最近仕事の発注・問い合わせを多くおうけしております。
ありがたいことではありますがほぼプライベートな時間がありません、今年は珍しくやりたいことが沢山あるのにうまくいかないもんですねぇ。
今まさに桜が綺麗な時期なので撮影しに行きたいなー。
新しい機材も買ったし桜の動画撮りたいなー。
いきたいなぁ・・。
これ、使いたいんだ!
意外に重要な商品の成形方法についてブログにしましたので合わせてお読みください!
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