グラスの写真撮影テクニック、背景「白と黒」を使い分ける
先日よく行く飲み屋の6週年記念でグラスをいただきました。
表面がボコボコした質感でなかなか面白かったので部屋で撮影してみる。
普通の切り抜きだけでは面白くないので・・・背景を白と黒とで分けて撮影してみました。
まずは基本のセット解説
こういうグラス等の透けているものに関しては、背景に白いペーパーを使うのではなくアートレ等のポリエステルフィルムを使い光を当ててグラデーションを作ります。(グラスの後ろに写っているものです)
右に写っているものが背景用のライトで、左に写っているのがメインライトです。
メインライトと背景用ライト
この2つのライト、闇雲に使っているのではなくきちんとした意味があります。
左の写真は背景用ライトのみを光らせて撮影しています。
この写真を見てわかる通り、背景用ライトは「グラスの透け感を演出」するのと同時に「グラスの特徴であるボコボコの質感」を出しています。
一見背景用ライトだけでもいいような気がするかもしれません。
ですが、イメージ写真としては有りかもしれませんが商品写真としては良くありません。
それは何故か。「ロゴがほぼ見えていないから」です。
(ちなみにわかりやすいように暗くしてあります)
それを出すために左からのメインライトを当てます。
真ん中の写真がそれです、こちらも背景用と同じでアートレを使用して大きな面光源にしています。
で、両方使って撮影すると一番右の写真になります。
グラスのボコボコした質感も出ていてロゴもきちんと見えるように撮影でき・・たと思うw
これがグラスの切り抜き撮影の基本でしょうか。
もっとライトを多く使ったりする場合もありますが・・まぁ黒じゃなければこんなところでしょう。
少し趣向を変えて背景を黒で撮影してみる
撮影方法は一緒です、背景用ライトとメインライトを使用します。
ただしさっきと違う所は、背景に黒い紙を挟んでいるところですね。
そしてここが肝、背景を全面真っ黒にするのではなく、グラスよりも少し大きめの紙を後ろに垂らしています。
それは、何故か!
こうするとグラスの左右フチに光が入ってきて黒い背景に切り抜いて載せた時に綺麗で、とても栄えるのです。
キラキラしてるでしょー。
なかなか奥の深い、グラスの切り抜き撮影方法でしたw
〆
今回見ていてわかっていただけるかと思いますが、切り抜き後の背景が白か黒かでも撮影方法は変わってきます。
特に黒で撮影たのに、後々白い背景に写真を載せと・・・・。
うん、別物。
無難に白で撮影すればいいんだけど出来上がり後の事をきちんと考えてあげるともっと良い写真になるよね!って事でしたー。