こういう撮影業者・カメラマンは使ってはいけない!
ネットショップの商品撮影では従来の「カット単価(写真の枚数)」では膨大な金額になってしまう為、「SKU単価(商品数)」が使われるようになりとても安価になり利用しやすくなってきました。
単価についての参考エントリ:「撮影料金:時間単価料金を勧めない理由」
その中でも会社により単価は様々で、納品される写真のクオリティも様々です。
ただ安いだけでクオリティが伴わない会社もあります。
金額が高くて、その金額なりの高いクオリティを提供する会社もあります。
金額は安く、その反面撮影内容の成約が厳しい会社もあります。
ここ数年EC・ネットショップの業界でカメラマンをやっていまして、いくつかお世話になった撮影代行業の会社・業者があり、そんな中から「こういう撮影業者・カメラマンには発注してはいけない!」という例をいくつかあげたいと思います。
プロのカメラマンに撮影業務を発注しようかと思っている方の参考になれれば幸いです。
質問や疑問等ございましたらお気軽に質問してください、コメント欄でもメールでも結構です。
検索上位だからといっていい撮影業者・会社だというわけではない
撮影を業者・会社に委託しようと考えた時に、カメラマンをどう探すのか。
知り合いに紹介してもらえるのならそちらに頼むかと思いますが、多くの方は知人の紹介でカメラマンにたどり着く事ができないでしょう。
そんな時はやはりgoogleやyahoo等のサーチエンジンで検索をするかと思います。
「商品撮影 業務委託」等で検索をしてみるといろんな会社・業者・個人事業主が出てきた、とりあえずよくわからないので検索上位のカメラマンを使ってみよう、そう考える方は多いのではないでしょうか?
検索上位に来るのにカメラマンの良し悪しは関係ない
サーチエンジンの検索上位になるのに納品した商品写真の良し悪しは関係ありません。
そして、カメラマンの人格や力量、全て関係ありません。
- 多くのサイトでリンクされている
- 有用な内容を掲載している
- コンテンツ・ページ数
- サイトがサーチエンジンにとって読みやすいものとなっている
等が各サーチエンジンによってスコアリングされ、検索順位が決まるそうです。
一見「やっぱり上位に来る業者は良いんじゃない?」と思うと思いますが・・・意外とそうでもないのです。
検索上位に表示されていた会社で撮影をしていたこともあるのですが・・
今は若干順位を落としたようですが、未だに上位にいるその会社(というかグループ全体・・)。
この会社は「コストダウンの鬼」でした・・。
いつ替えたかのかわからないようなボロボロで汚い背景紙。
レフ板もボロボロ、むしろグレーになってきてる・・・。
撮影台はそこら辺に転がってる空き箱、そしてライトは200Wのモノブロックストロボ1灯カサバンのみ。
一般的には2・3灯程度使うのが普通だと思います、それと比べると結構なコストダウンです。
他にもまだ「うわぁ・・」と思った所はあるのですが、もうやめときます。愚痴になりそうです・・w
正直撮れる写真もカメラマンとしては満足の行く写真にはなりません。
「どうせ後で切り抜くんだから背景なんてグレーだって大丈夫だろ?」運営に言われているように感じました。
多分、そういうことなのでしょうね・・。
「安いからといってそんなコストダウンって有りなのか」とカメラマンとして悲しくなり、そして納品先のお客様に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
あの会社の場合はコストダウンとはもう言えないかもしれません。ただの手抜き、です。
スタッフも悩んでるんじゃないのかな・・・・。
決まった撮り方しか出来ない
確かにある程度決まった撮影方法にすることでコストダウンをはかり、金額が安くなる重要な要因であるのはよくわかります・・。
それでもこれを注意点として上げるのには理由があります。
もしかしたらパートタイムシャッターマン?
もしかしたらプロのカメラマンがいないのかもしれません。
管理者として1人くらいはカメラマンがいるかもしれませんが、他は決まった撮影方法をするだけのシャッターマン(シャッターを押すだけの人)しかいないのかもしれません。
これでは撮影ボックス等の撮影機材を購入するのとなんら変わりません、ただ単に「撮影が面倒だから外注したい」という方にしか使う理由はないでしょう。
やたらとたくさんのカメラマンを使っているとアピールする会社
これも経験があります。
自分が撮影していたわけではないのですが、撮影場所がお隣になった事があります。
クオリティがバラバラになりやすい
「たくさんカメラマンが在籍しているので、いくらでも撮影できますよ!」という言葉、ちょっと危険かもしれません。
数年前に働いていた職場のお隣さんは結構規模の大きな会社でした・・・10レーン弱くらい撮影レーンがあったように思います。
中にはきちんと撮れる人はもちろんいましたが、下手な人は本当に・・・下手!
ホワイトバランスすら合わせられないのか?という人もいるくらいで。
どういう人が撮影をしていたのかわかりませんが、実力不足にも程がありますね。
というよりも、そういう人に撮影をさせる会社が悪いんだけど・・・。
大きな会社になっていくと効率ばかりを重視してこういう所がおざなりになりがちですよね。
ちなみに、大人数のカメラマンで撮影をする会社が全部が全部悪いわけではないんです。
会社の中できちんとクオリティの基準を持っていて、管理されているのなら問題はないのですが・・・大人数になると難しい問題ではあります。
普通はこう撮るんだよ、というカメラマンの言葉に怯まず意見しよう
撮影を発注してからの話になってしまうのですが、これは言っておきたいところなので載せます。
カメラマンがいつでも正しいわけではない
カメラマンの技術や知識を利用したいと思っていただけるのはありがたい事です。
でも、全てを鵜呑みにしてはいけません。
勿論カメラマンが言う「普通はこう撮る」はいい意見の場合が多いのですが、自分が意図していない写真になってしまっては意味がありません。
カメラマンが必ずしもお客様の意向をきちんと理解できているわけではないので・・見せたいところはきちをと見せるように撮影してもらうべきです。
というのも、大声では言い難いのですが・・我が強いカメラマンは少なくなく「こんなんじゃ撮りたくない」とか思う人もいるのです。
カメラマンは強いこだわりを持って仕事をしている人がほとんどです、だからこそのエゴですが・・裏目に出てしまう事もあるのでそこはきちんとNOと言う事が重要です。
〆撮影後も・・
実際に撮影を発注・撮影をし、納品データを見て疑問を感じたらきちんとカメラマンに聞く事をオススメします。
聞いてみた結果まだ納得がいかないようでしたら他のカメラマンに聞く事も大事だと思います。
一度撮影すればもう終わり、ということは少ないと思います。
ですので信頼関係が築け、長く付き合っていけるようなカメラマン・撮影業者を見つけられるといいですね!
以上「こういう撮影業者・カメラマンは使ってはいけない!」でした、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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