アクリルフィギュア・スタンド「アクリルの透明感を表現する撮影方法」
YouTube:【アクリルフィギュア】アクリルの透明感を表現する撮影方法【アクリルスタンド】
アクリルフィギュア・アクリルスタンドというとアクリル素材を使った平面のスタンド・フィギュアでファングッズやノベルティのようなものでよく使われています
外で撮影した写真とかだと結構綺麗に撮れているものが多いのに、白背景で撮影している写真はイマイチなものが多いと感じます
薄暗い雰囲気であったり、影がアクリルの透明部分に写り込んでしまっていたり・・なかなか苦労されているのかなと思いました
アクリルスタンドを売る側として、どういうところを見せていきたいのかを考えてみると
もちろんデザインが一番ではあるのですが
アクリル部分の透明度の高さやプリントの発色の良さが、デザイン以外の商品のクオリティを決めている部分ではないでしょうか
そういうこだわりをきちんと商品写真で表現していく方法を今回は考えてみました
ソフトボックス1灯で撮影
というわけでソフトボックス1灯で撮影してみました
ライトの位置は「アクリルがテカらない」事と「影がアクリルの透明部分にできるだけかからない」ようにします
撮ってみた写真がこちら
左が加工前で右側が切り抜き処理済みのデータです
白背景で撮影をしていますがかなり薄暗い雰囲気になりました
こういう写真はよくみるのではないでしょうか
切り抜いた状態を見てもらうとよくわかりますがアクリルの透明部分がグレーになってしまっているので透明感が全くありません
正直アクリルと言われないとわからないかも・・
背景を明るくする
というわけで背景を明るくしてあげるためにライトをもう1灯追加しました
使ったのはカサトレです
で、撮影したのがこちら
背景が明るくなったと同時にアクリルの透明部分が白くなったので透明感がでました
切り抜いた状態を見るとよくわかりますね
さっきの1灯で撮った写真はグレーだったのにかなり白に近くなりました
背景用のライトは「少し明るすぎるかな?」というくらいが丁度いいと思います
と、ここまでは白背景をそのまま使う場合です
切り抜き処理を前提とした撮影を次はやっていきます
黒締めで輪郭強調
切り抜き前提での撮影は以前ブログで取り上げたのでそちらも是非読んでみてください
ブログ:商品・パッケージの撮影「切抜き処理を前提とした撮影とは」
簡単に言うと黒いレフ板・紙を商品ギリギリまで近づけて撮影をします
というわけで撮影したのがこちら
黒締めをしない写真と比べるとアクリルのフチがはっきりとしました
アクリルブロックの上に商品を置いたことでアクリルフィギュアの台座も明るくなって透明感が出ましたね
テカリを入れて立体的に
黒締めした写真で終わりにしようかと思ったのですがもうひと手間かけてみようと思って撮影しました
アクリルフィギュアは鏡と同じで反射素材でもあります
なので商品にグラデーションで商品を少しテカらせてあげることで立体的になるんじゃないかー!ってことで撮影をしてみました
ちなみに鏡の撮影方法については以下を見てください
ブログ:防げ!写り込み 創れ!グラデーション「鏡の撮り方」
YouTube:【三面鏡の撮影】反射素材・映り込みがある被写体をストロボで商品撮影!グリッドが便利だよ!
というわけで撮影したのがこちら
左上と右上でテカリを入れる部分を変えました
今回撮影した被写体がアクリルが3枚のレイヤーになっているものだったので左側は真ん中のプリンくんが映り込んでしまいました
被写体の形状ごとにきちんと考えてライトを当ててあげる必要がありますねー
個人的にはテカリを入れてあげるほうが好きなのですが
もしかしたらこういう色の商品だと誤解を与えるかもしれませんね
別カットでデザインをイラストで見せるなり真正面の撮影をするなりして商品をきちんと見せてあげられるのなら こういう撮影方法も良いのではないでしょうか
〆
さて、アクリルスタンド・アクリルフィギュアの撮影方法でしたがいかがでしたでしょうか
ライト1灯での撮影と比べると後半は別物に見えるのではないでしょうか
アクリルフィギュアの撮影ではライト1灯で撮影するのは正直難しいですね
最低でもライトは2灯使うことが基準になると思います
「やってみたけどイマイチ綺麗に撮れない」
「機材の購入費が馬鹿にならない・・」
「めんどくせー!」
という方は是非撮影のご依頼を(笑