仕事でフィギュアの撮影をして感じた通常の商品撮影との違い
今年に入ってから縁がありフィギュアの商品撮影を定期的に受けるようになりました
通常の商品撮影と違うな~と思った点があるので紹介しようと思います
ちなみに写真のフィギュアは勉強用に新しく購入しました、仕事として撮影してものではないのでその点ご理解ください
購入したのは「POP UP PARADE 機動戦艦ナデシコ ホシノ ルリ」(アフィリエイトリンク)
被写体の向きとカメラのアングル
通常の商品撮影と違う部分・・それは「被写体の向き」と「カメラのアングル」です
通常の商品撮影というと「被写体の真ん中ぐらいのカメラの高さ」で「被写体の真正面・真横・真裏」を撮影するのが基本です
通常の商品だとこんな感じです、普通ですね
それがフィギュア撮影だとこういう写真が求められます
左から正面・左・右・裏です
普通の商品撮影からみると
- 真正面になっていない
- 横ではなく斜めに見える
- カメラの高さが統一されていない
一番左のカットを切り抜き処理したものはこちら
真正面でもないしカメラ位置も少し上からになっていて「この写真で正面カットとして成立しているの?」と感じますね、でも「このフィギュアにとっては正面カット」なのです
フィギュアはバッグや財布などの撮影と違ってポージングがあります
このフィギュアはちょっと斜めに構えて後ろに手を組んみ少し見上げるような視線のポージングになっています、このポージングが正面にくる角度とカメラの高さこそが「フィギュアにとっての正面カット」といえるようです
つまり「ポージングを基準に正面を決める」ことがフィギュア撮影では重要になるということです
こちらが向かって左向きのカットです、さきほどと同じようにポージングを基準に被写体の向きとカメラの位置を決めています
他のカットと比べるとカメラ位置を低くしました、腕にあるロゴが髪に隠れないくらいの高さに
被写体の向きとしては髪や脚の隙間と指の見え方を基準に決めました
クライアントによっては全く違う角度やカメラ位置になる可能性はありますが、横を撮るといってもポージングを重視して決めるということは変わりません
モニター背景でイメージカット
フィギュア撮影でも普通の商品撮影と同じでイメージカットというものがあります
フィギュア撮影のイメージカットはジオラマなど建物や小物などを配置しシチュエーションを作り込む撮影もありますがコストや時間がかかるためそういう撮影は少なさそうです
今回はモニターに写す背景はAdobeの生成Aiで作りました、モニターなので背景を切り替えるの簡単で複数用意して撮影をするのも楽ちんですね
もちろんジオラマや小物を作り込んで撮影する仕事もあると思いますがそういう撮影はかなりコストがかかるのでなかなか難しいようです
ジオラマや小物を自前で持っているカメラマンが便利だと思いますが・・なかなかそこまで用意できているカメラマン・スタジオは少ないでしょうね
Youtubeにモニター背景で撮影する際の方法などを紹介した動画を投稿しましたので気になる方は観てみてください!
ファングッズの商品撮影はイラストが多い
アクリルスタンドやTシャツ、キーホルダー・マグカップ・ぬいぐるみなどなど…
ファングッズは写真を撮ってないことも多いですね、撮っている場合でも社内で撮影しているのか微妙なことが多くカメラマンとしては残念に思うことがあります
どんなイラストかがわかれば問題がない商品とはいえ・・やっぱり残念ですね
撮影料金や納期が問題でしょうか?
フィギュアなどホビー関係のイメージカット
イメージカットは別サイトにまとめてあるのでよかったら見てみてくださいね~
https://capriciousinfo.myportfolio.com/hobby