透明の皿を撮るライティングと背景による違いを検証してみる

透明な食器は物撮りの中でも難易度が高い被写体です
形そのものはシンプルでも素材が透明であることよって輪郭が消えやすく背景に埋没してしまいやすく、思ったように写らず苦戦した経験がある方も多いのではないでしょうか
今回は透明な皿を撮影してみました
一般的な白背景ではどのように透明感を出すと良いのか、透明素材で使いたくなる黒背景ではどうなのか、それぞれの違いや光の作り方を考えていきます
商品撮影の基本、白背景で撮影
まずは白背景で撮影をしていきます
Amazonなど1カット目は白背景で撮影したものを使うことがルールの事もありますし、多くのEC・ネットショップが商品リストで白背景で撮影した写真を採用しています

今回は枠トレ越しに2灯、直トレでライティングしました
枠トレは枠(フレーム)にトレペ(トレーシングペーパー)を貼り付けて使う方法です
以前動画で紹介しているので気になる方は観てみてください
参考動画:枠トレで光質と映り込みをコントロールする!|写真撮る人鈴木遥介
直トレについてはリフレクターの前面にトレーシングペーパーを貼って使う方法です
こちらも動画があるので気になる方は観てみてください!
参考動画:「直トレ」が綺麗な光ってどういうこと?と作り方|写真撮る人鈴木遥介

はい、こちらが撮影した写真です
左右で少しライティングを変えています
さて、どこが違うのかわかりますか?
カメラ側にあるライトを枠トレに遠ざけて撮影した写真が左で、近づけて撮影した写真が右です
枠トレ(ディフューザー)にライトを近づけることで硬い光質にすることができます、硬い光質にすると影がはっきりとしてきます
写真右側は透明の皿に影が透けた状態で映り込むことを利用して「透明の素材」だということを表現しています
影がはっきりしたほうが良いのかどうかは完全に好みです
ただし!切り抜き処理をする時は影が薄い左側で撮影するほうがよいです

こちらが切り抜き処理(白抜き処理ともいいます)を施した後の写真です、並びは同じで右側が影がはっきりさせて撮影した写真です
内側に影が残っているのがわかると思います、背景を真っ白になっていると内側に影が残っているのが違和感に感じると思います
影をはっきりとさせたい時は背景をそのまま使う場合にのみにしておくと良いですね
テカリが重要

こちらはライト1灯ずつで撮影したものになります
左が撮影風景のカメラ側のライト(ライト1)のみで撮影したもの、右がカメラから遠い方のライト(ライト2)で撮影したものです
(ちなみに影をはっきりさせて撮影した方です)
ライト1で全体の明るさの調整と影の調整をしています
ライト1だけでは皿の形状がイマイチわからないのでライト2で皿をテカらせることで形状を表現しています
今回は真裏から当てていますがどちらかに偏らせることも可能、これは好みですね
透明商品の場合は黒背景も有り

透明の商品を白背景で撮影をするとどうしても埋没しがち…ということで黒背景で撮影する場合もあります
ということで黒背景で撮影したものがこちら、切り抜き処理も施してあります
ライティングは先程とほぼ一緒、ライトの出力は少し調整してあります
こちらも白背景と同じでテカリが重要になりますね

こちらは画像処理前です
今回使った背景素材は「特級暗黒布 太黒門」という商品です(アフィリエイトリンク)
私が使ってきた中でも飛び抜けて黒い背景素材です
かなり黒い素材ですがライト2の当て方だと少しテカリが出てきますね、ゴミも粘着シートなどで取ってから撮影をしたのですが残っていたようです
黒背景で撮影するとゴミがかなり目立ちます、今回は商品以外を切り抜き処理をしたので目立ちませんが背景を活かして使いたい場合は画像処理でごみ取りが大変です…
完成写真はコントラストを強めにして皿の奥側をかなり黒めに落としました
黒背景で撮影することの難しさ
黒背景で撮るの大変なんだよ…後処理が https://t.co/0QWVCR50vB pic.twitter.com/W31Qk4Lcz3
— 写真撮る人 鈴木遥介 (@capriciousinfo) May 13, 2026
黒背景で撮影をするとゴミがかなり目立ちます、これは背景素材に落ちているゴミもそうですし今回のような透明の素材についたゴミも目立ちます
透明の商品ではゴミだけでなく傷やムラのような商品の粗や指紋などもかなり目立つので撮影時に慎重になりますし撮影後の画像処理でもかなり手間をかけることになります
Xに投稿した動画ではごみ取りの有り無しやコントラストの有り無しを観ていただけます
色んな意味でガラスなどの透明な商品は難しいですねぇ…
