Adobe Creative Cloudってメリットばかりじゃない?
5月6日、adobeが発表したニュースにクリエイティブ系の業界は大激震。
なんでも、今までの普通のパッケージ販売を辞めて「月額使用料制」のみになるそうです。
参考:アドビの開発・デザイン製品群は『CS(Creative Suite)』から『CC(Creative Cloud)』に移行して6月18日にアップデート提供開始へ
ネット上では結構批判が多いように感じますね。
「独占企業だからこそできる 悪事だ」みたいな強い口調で批判をしている方も見かけましたよ。
さて、今回の価格改定はブログで批判を受けているようなデメリットばかりなのでしょうか?
価格の概要
まずは簡単に価格の概要を説明しましょう。
年間契約の場合、月額は5,000円。
つまりは年間60,000円。
(ちなみに月間契約の場合は月8,000円です)
高い。確かに高いでしょう。
でも、この金額を支払えば・・・
- Photoshop CC
- Illustrator CC
- InDesign CC
- InCopy CC
- Flash Pro CC
- Dreamweaver CC
- Premiere Pro CC
- After Effects CC
- Audition CC
- SpeedGrade CC
- Prelude CC
- Adobe Muse CC
- Adobe Edge Animate CC
- Adobe Bridge CC
- Adobe Media Encoder CC
これら全てのソフトを使えます。
でも高い? そうですね、俺もそう思います。
基本Photoshopしか使わないから・・。
ソフト単体の年間契約もある!
これ見逃している人も多いと思うのですが、ソフト単体の年間契約もあるのです。
つまりはPhotoshopのみの契約も可能、ということ。
金額は年間契約の場合は月額2,200円で、年間26,400円。
(ちなみに月間契約は月3,200円)
26,400円、これってアップグレード版の価格とほぼ同じですよね?
つまりは「毎年新しいバージョンにアップグレードする価格とほぼ同じ」だと言えるでしょう。
んー、じゃあ別に高くないんじゃない?
月額使用料制のメリット
前述したように価格に対するメリットですが、なんといっても「導入時の価格がとても安くなった」と言えますよね。
Photoshop通常版の価格は8万くらいでした。
adobeの全商品が入ったパッケージは15万くらいだったでしょうか。
比べるまでもなく、当然導入時の価格は断然安くなります。
Photoshopだけなら月2,200円から使い始められるので、これはかなーりお得でしょう。
デメリット
価格をデメリットとして捉える人は多いようです。
個人的にはさほどデメリットと思えなくなりました、毎回アップグレードはしていなかったけどそこまで怒るほどの金額なのだろうか?と思います。
まぁ、既に通常版を購入してしまっている人達にとっては「損した!」といったところでしょう。
そんなことでカリカリしなさんな、と思うところであります。
ちなみに。
Photoshopって奇数バージョン(CS3や5)が安定していて使いやすい、という噂があって毎回アップグレードはするんだけど奇数バージョンを使うっていう人も多かったと思うのですが。
まぁ、今後はできなくなりそうですよね。
基本Photoshopはライセンス上PC2台にしか入れられないわけですが、3台目移行は前のバージョンを入れて使っている人も多いのではないでしょうか。
これもまぁ、無理そうですよね。
と、思ったのですがそうでもないようで。
グループ版の説明を読んでいて面白い記述を見つけました。
Creative Cloud グループ版
Creative Cloudにはグループ版というのがあるらしい。
まぁ、以前のライセンス販売のようなものにクラウドの利点を付け加えたような感じだと思うのですが、便利そうですね。
ライセンスの追加がかなり簡単に出来るようになり、グループ間での作業が便利になる。
と、思う。
その上、面白い記述を見つけました。
CreativeCloudのトップページの「グループでの利用の対応」部分に・・・
最新バージョンがすぐに使えるのはもちろん、CS6以降の全てのバージョンもダウンロード可能。
なんていう記述が。
なんだ、前バージョンも使えるのか。
ちょっと安心した。
どういう形なのかわからないけど、一応「調子のいいバージョンを使いたい」という要望には答えてくれるってことなのかもしれない。
CS5と6を同時起動してうんぬん・・みたいなのは出来なさそうなイメージだけど、まぁ悪くないのでは?
〆
既にPhotoshopを持っている人にとって、かなりイメージの悪いニュースとなってしまったわけですが。個人的にはそうは思いませんでした。
説明が不十分だと思うんですよねぇ。
前バージョンがダウンロード出来るとか、単体ソフトのみでも使用出来るとかわかってない人多いと思うんですよ。
仕事道具なんだからちゃんと読もうよ、とは思うけどここらへんはadobeさんの公式ページでわかりやすく説明してほしいもんです。
正直俺も全部は読みたくないもの・・・。
「Adobe Creative Cloud」 6月提供開始だそうなので、俺は移行します。
「買い切りじゃない」っていうのがネックじゃないかと思います。
毎月(または毎年)の支払いをしないと、ソフトウェアが使えないので、支払わなくなった時点で、自分で作成したデータを含め、全て使用できなくなってしまう。
そういう人も多いかもしれませんねー。
結構前のイラストレータが新しいPCでは使えなくなってしまった事があったので、こういう課金制も良いかなぁと思った次第です。
"最新バージョンがすぐに使えるのはもちろん、CS6以降の全てのバージョンもダウンロード可能。"の部分は個人的には、今後 PsCC ver1.0、PsCC ver2.0、PsCC ver3.0とアップデートされた際に、その全てのバージョンを使えると解釈してますが、実際どうなんでしょ。
僕の解釈も同じですねー。
多分そうなると思うのですが、どういった形をとるのかが気になりますよね。
プルダウンでバージョンを選ぶような形になるのだったら、同時に起動して別作業が出来るわけではないし・・。
便利に使えればいいなー、と期待はしていますw