新聞社がカメラマンを全員クビにした件

スクリーンキャプチャ

昨日、Gigazineの記事で「新聞社がカメラマンを全員クビにして記者にiPhoneでの写真撮影トレーニングを開始」というものがアップされましてカメラマンのみならず多方で話題になっているようです。

内容に関してはタイトル通りです、時間のある方は読んでみてください。

個人的にはこの記事を見て驚いたんですよ。
「未だに写真部ってあるもんなんだ!?」って・・・。

ついでにこの記事を見てる人達の反応がきになりツイートを見てみました。
パッと見「クビだなんて酷い!」と「iPhoneで大丈夫なの?」という反応が多いように感じました。

俺自体は新聞社の内情は全くわからないのですが、専門学校時代に少し聞いた話だと「新聞社では記者に写真を教えて撮影させるようになってきている」と聞いていたんです。

これもう5年も前の話なので、とっくに写真部なんて無くなってるんだろうと思っていたんですよ。
だから驚いたわけです。

日本ではどうなんでしょうか?  情報求むw

カメラマンは必要とされなくなったのか?

「ITが専門職、プロフェッショナルの地位をどんどん奪っていく。。」というツイートを見かけましたが「プロフェッショナルを使う必要のない撮影が多いので記者に撮影をさせようとしている」というだけでプロフェッショナルがいらなくなったわけではないでしょう。

そもそもこのエントリで書いたように、最近「押せば写る」ようなカメラになったわけではなく。
ただ単に「カメラって便利になっているんですよ!」という意識が一般に認識されるようになってきたっていうだけなんです。

写真撮れればカメラマン、ってわけじゃあないってことですよね。

写真部に所属している現役カメラマンとしては受け入れがたいでしょうが、そうでないカメラマンとしては外注として使ってもらえるチャンスが増えるはず。
だから「むしろ喜ばしい事なのでは?」と思うんだけど。どうなんだろう。

写ってればいい、という仕事をする度に「つまんねー仕事ばっかりだ」と愚痴を言う人いたりするじゃないですか。
よかったじゃないですか、そんな「つまんねー仕事」は記者の方々がやってくれるみたいですよ。 

iPhoneで大丈夫なのか?というお話には

「iPhoneで撮影できるレベルでしか求められていないのか」というツイートも見かけました。
そう思った人も多いでしょう、カメラマン自体もそう思った人が多いのではないでしょうか。

そんな方にはWIREDの「プロがiPhoneで撮影したオリンピック:ギャラリー」 を見て頂きたい。
この写真を見て「レベルの低い写真しか求められなくなっちゃうよねー」って思います?

iPhoneでもね、撮影はできます。
ただし、とても面倒。

カメラアプリは起動に時間がかかるわ、光学的にズームしようとすればいちいちレンズを付け替えなくてはならないわ。とーーーっても、面倒。
思い通りの写真を撮るにはデジタル一眼を使うよりもコツがいるんです。

なので、iPhoneのみを撮影機材とすることは賢いとは思えません。頭悪い。

結局ね。どうせね。
iPhoneだけで取材なんてほとんどやりませんよ、多分。

人も機材も適材適所、使い分ければいいじゃないですか。

いきなりの取材でカメラ持っていなかったら最悪iPhoneで撮ればいいし、使いやすいカメラを持ち歩いているんだったらそれで撮ればいい。
付け焼刃の技術で撮影が出来なさそうなら外注でプロカメラマンを頼めばいいし、挿絵程度の小さな記録写真で十分なら記者が撮ればいいじゃない。

俺はデジタル一眼使いますよ。だって便利だもの。

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