水物の撮影
先日「水もの 撮影」で検索してきた方がいました。
「そんな投稿書いてなかったよなぁ・・」と思ったわけですが、昔の自作cgi日記の時に投稿してたような・・と思い探してみました。
それが今日の写真で撮影日は2006年、ビジュアルアーツに在学中に撮影したものでした。
今見れば稚拙極まりない写真ですが折角なのでご紹介しますw
※文字入れとかしてたりするのは当時マイブームだっただけなので商品自体には関係ありませんのであしからずw
水物の撮影とは?
水物の撮影というのは簡単に言うと「水を使った撮影」という事なのですが。
なんだかんだと色々とありますが、大きくわけると。
- そもそも水をメインとして、水の表情を撮影したい
- 商品等のシズルの表現として撮影
水の表情を撮影するというのですぐ思いつくのはミルククラウンとかですかね。
水自体の形状や反射の面白さを撮影するという感じ。
今回の写真は「シズルの表現」としての水物撮影
二枚の写真を載せていますが、2つともシズルの表現としての水物撮影です。
新感覚炭酸コーヒー「Sparkling Cafe」
左の写真の商品、当時本当に売っていたものです。
(GigaZineでもレポートされていたようですw)
たまーにこういうコンセプトの商品出ては、すぐ消えますよね・・。
今年は「炭酸エスプレッソ」 なんてのも出てますが、すぐ消えるでしょう。
だって吐きそうなほど不味いんだもの!
うげろろろー、てな感じ。(吹き出しに失敗した例)
水を吹き出す細工
水を吹き出す為の細工ですが、写真では缶の底は見えないのでぶち抜きました。
そこにプラスチック製の漏斗を経に合わせてカットし、シリコン系充てん材で水漏れしないように固定してあります。
で、ホースを漏斗につけているだけです。
この時はホースをくわえて口で吹き出しましたが・・・その道のプロは機械でやってる人とかいますよねぇ。
ああいうのは誰が作ってるんでしょうw
撮影から画像処理
撮影自体は何度も水の出方を工夫し試します、試す中で失敗も結構あるので商品は多めに購入します。
といっても吹き出してみたもののイメージ通りにならない場合は水に細工をします、薄くしたり濃くしたり、場合によっては全く違う液体使う事もあるそうな。
で、撮影したものをいくつか組み合わせてイメージ通りに仕上げていくわけですが、これは何も組み合わせていませんでした。
水を噴き出しているので口周りが汚れるのは仕方ないので・・そこは別撮りするべきでしたよね。
冷たい水を使っているのか缶自体に霜がついてしまっているのも気になる。
合成用の素材は撮ってあったのになんでやらなかったんだろう、多分面倒だったんだろうな・・。
逆にポカリは合成だらけ
ポカリの写真は大きく分けると3種類の写真で出来上がっています。
- 背景用の海中写真
- メインのポカリ
- 気泡の素材写真数枚
わざわざ水槽を使って撮影をしたので気泡もそのまま撮影しようかと思ったのですが、いまいちイメージ通りにならず・・・なら別撮りして合成でいいか。と
どちらの撮影にせよ、水物の撮影はトライ&エラーの繰り返し・・でした。
こういう撮影のノウハウがある人は尊敬するなぁ~。
〆
水物の撮影はカメラマンと言えども特殊な撮影の部類ですよね。
学生時代もやりたがる人はあまり多くなく「お前の撮影は面倒だ!」とよく同級生に言われていました・・・w
(数人のチームで撮影していて、周りが手伝ってくれていたので嫌がられた)
ちなみに私は仕事ではこういう撮影には出会いませんでした。
うちの会社自体がそういう撮影はあまりしない所だったのでしょうね、その道のプロになりたいのなら水物の撮影に実績があるスタジオに行くのが良いのでしょうか。
といってもその道のプロでも試行錯誤するのでしょうが・・。