もうカメラマンは不要?「押せば写る」は本当なのか

シルエット

「今はカメラが優秀になったから写真は誰でも撮れるようになった」と言われ久しい。
それではカメラマンはいらない職業となってしまったのだろうか?

押せば写るは本当か

写ります。
身も蓋もないが、事実です!w

ただし、それは「デジタルカメラになってカメラの性能が上がったからではない」というのは知っておいて欲しいところ。
それはどういう意味かというと・・昔からカメラは押せば写ったから、です。

「明るさを測り露出を決める」機能、そして「レンズのピントをあわせるオートフォーカス」がカメラに搭載された時点で既に”押せば写る”カメラになっていたのです。

世界で初めてオートフォーカスを搭載した市販カメラは1977年11月に発売された愛称「ジャスピンコニカ」ことコニカC35AFである。

抜粋 wikipedia 「オートフォーカス

wikipedia教授も言っておられる通り、1977年にはオートフォーカスが搭載されたカメラが発売されベストセラーになっている。
(二重合致式の距離計をオートにするなんて今となっては凄い発想だなぁ・・・)

「押せば写るカメラ」の登場です、もう45年も前の話で最近の話ではないのです。

もちろん最近カメラの性能は格段に良くなっていて、より便利にそして綺麗に撮影出来る事は確かですが、押せば写るカメラの登場 = カメラマンは不要、ではないはずです。

昔と比べると圧倒的にコストが下がった

押せば写るカメラの登場というよりも、圧倒的にコストが下がった事が「自分達の手」で撮影しようという事に繋がっているのではないでしょうか。

以前はフィルム、ポラ、フィルムの現像、フィルムのスキャニング、フィルムの時代は色んな所でコストがかかりました。

ちょっと話は外れますが、カメラマン側としても「現像費用」などと言って実費よりも費用をかさ増しして請求する会社(もちろん個人でも)も多く。
その事がプロに頼むのは高い、というイメージがついた理由の一つにもなっているのだろうなぁ・・と思います。

そういう無駄な経費でかさ増ししてきわけですが、デジタルになって「全部必要なくなったんだから安くなるよね?」と逆に安くなる要素にもなってしまったようです。
「デジタルになってからカメラマンは厳しくなった」とよく聞くけど、正直 自業自得だと思うんですよねぇ。

まぁ・・ビジネスとしては必要な事だったんだろうけど・・・。

プロってなんだろう

料理ブロガーって料理写真が凄くうまい人いますよね。
その人はプロカメラマンとして仕事をしているわけではないのですが、でもプロ並みに上手いわけです。

好きこそ物の上手なれ、やはり好きなものを工夫し(考え)て撮影している人は写真が上手くなります。
人によってはプロとして通用すると思うし「むしろ俺よりうまいな・・」と思う人も結構います。

動物写真なんてその最たるもので「飼い猫のいい瞬間を撮る」のはやはりその飼い主でしょう。
毎日一緒にすごし、好きだからこそいい表情・いい瞬間を写真に収める事ができる。

結局はなんでも突き詰めればプロ並みになるのでしょうね。
反対に突き詰めたのがプロだとも言うと思うのですが、プロでもジャンルに特化していないのならそういうプロ並みの人のほうが上手な事も少なくはないでしょう。

プロが提供する写真とは

プロとしてカメラマンは「どんな状況でも」「ある一定のクオリティを提供する」事が大前提だと思っています。

外だろうが屋内だろうが、
晴れだろうが、曇っていようが、嵐吹き荒れる日だろうとも、
そして、場所が狭かろうが広かろうが・・

今まで培ってきた技術と知識、そして撮影機材を工夫して写真を提供する。
それがプロカメラマンとしての条件であり、その条件を保証するのが仕事で撮影を受けるということ、だと思います。

そういえば近頃「高田馬場 カメラマン」で検索してきてくださる方が増えました。
以前、高田馬場の制作会社に勤めていたと経歴に書いてあるからだと思うのですが、私は高田馬場に住んでいるわけではありません。

高田馬場よりも現在住んでいる「中野」というワードを使うことの方が多いと思うのですが「中野 カメラマン」では検索に引っかからない・・・それは何故だろう?

「中野 カメラマン」で検索してみると、地名よりも苗字のほうがワードとしては多いようで。
高田馬場は地名だけが検索結果として出てくるので出てくるページが少ないのだが、中野では地域や全国の中野さんが検索結果として引っかかる・・。

だから中野では出てこないのかなー。
まぁ中野区のカメラマンで検索してくれる人はそんなにいそうにないからいいか・・・。

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